【第8回】
〜失敗しない家づくりは入念な準備から〜
『工事請負契約書と契約約款の見方』

ハウジング・ナビゲーター 亀岡 章
プロフィール

前回(第7回)で説明した、見積書・図面・仕様書をチェックし、いよいよ工事施工業者と、
工事請負契約を締結して、工事にかかります。しかし、ほとんどの施主の方がこの契約書の
内容を理解せずにサインしています。
契約書は工事の遅れや変更等、トラブルが発生したときにどうやって解決するか定めたものですから、
契約する前に契約書をしっかり読んで内容を点検しましょう。
工事請負契約書には、注文者(施主)と請負業者(施工業者)が個別の実情に即した契約の諸条件
どの契約にも共通する内容の条件を定めた「工事契約約款(こうじけいやくやっかん)」が
記載されています。

■個別の実情に即した契約の諸条件としての主な項目
1.注文者 実際に工事代金を支払う方の、氏名を記入している。
2.建築場所 通常、法務局に登記されている所在を記入している。
3.建築概要 構造・面積・階数・建築用途等を記入している。
4.建築工期 いつ着工して完成し、引渡しをするか記入している。
5.工事代金 見積金額・消費税額と工事の内容が記入している。
6.工事代金の支払時 期と支払金額 契約時・着工時・上棟時・完成時ごとに支払う金額が記載されている。


■工事契約約款に記載されている主な項目(不利な契約内容かどうかチェック!!)
(1)品確法に基づく契約か否か(お客様の強い味方になる法律です!!)
(2)損害に関すること(一般・第三者・不可抗力)※危険負担に関する事項です
(3)工事変更や工期の変更及び工事代金の変更
(4)竣工・引渡し並びに請負代金の支払い
(5)融資の利用・登記手続
(6)瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)※内容・期間をしっかり確認しましょう!!
(7)違約金や中止または解除権(施主と施工業者双方あります)金利注意!!(年14.6%)
(8)契約書作成費用・契約解除後の処理
(9)紛争の解決方法(所轄裁判所か紛争処理機関か)

いずれにしても注文者と請負業者の信頼関係を大前提とし、
公平で信義誠実の原則に則った契約を交わす様に心掛ける事が大事です。