【第28回】
〜失敗しない家づくりは入念な準備から〜
日本人のしきたりと家づくり

ハウジング・ナビゲーター 亀岡 章
プロフィール

戦後、驚異的な復興をとげ、世界に冠たる経済大国となった日本。
その過程で、日本人はひたすら生活の快適性を追い求めてきました。
しかし、その一方で、それまで大切に育み、受け継いできた伝統 を置き去りにしてしまった面があるのも、事実です。 日本人が長い歴史のなかで培(つちか)ってきた、年中行事やしきたりはまさに生活の知恵であり、豊かな人生観の表れでもあったのです。家づくりの中でも、伝統や、しきたりが現在の生活に息づいているものも少なくありません。
今回は、そのような家づくりに関する“日本人のしきたり”を紹介しましょう。

■縁起のしきたり――大安(たいあん)・仏滅(ぶつめつ)の由来は?
『契約日』や『地鎮祭(じちんさい)』・『棟上式(むねあげしき)』などの日取りを決める時に、「大安なのでこの日に契約しよう」とか「この日は仏滅なので延期しよう」などという話をよく聞きます。ここで使われている「大安」・「仏滅」などは古代中国の「六曜(ろくよう)」という暦の考え方にもとづいており、三国志で有名な諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)が戦いの際、吉凶の日を知るのに利用したことに端を発しているといわれています。この六曜が日本に伝わり、江戸時代の半ばから急速に広まっていきました。明治時代になり、新暦が採用されると、六曜による吉凶の載った暦注(れきちゅう)(暦に注記したもの)は禁止されました。しかし、長い習慣として六曜が日本人の生活に影響を与えていたため、今でもカレンダーなどにはこの暦注が使われていたりします。
現在使われている六曜のそれぞれの日には次のような意味があります。
六曜

大安・仏滅あなたは気になりますか?