【第34回】
〜失敗しない家づくりは入念な準備から〜
間取りとライフサイクル表

ハウジング・ナビゲーター 亀岡 章
プロフィール

 2008年の世相を漢字一文字で表すと、「変」という文字でした。
 2007年後半から始まった、アメリカのサブプライムローン問題や原油の高騰、物価上昇、円高ドル安等々、私たちの暮らしの中で、2008年ほど大きく変化した年は、過去10年の間ではありませんでした。
 皆さんの暮らしは、過去を振り返って見て、変化に耐えられましたでしょうか?
 家づくりは、人生のライフイベントの中でも大きな変化が起きる一つとされています。 ほとんどの方は、入居した時が「ベスト」になるような家を造ろうとされます。 しかし、人生80年のライフサイクルの中で、完成した時点で「ベスト」になるように設計してしまうと、年を追うごとに住み心地は悪くなります。「ベター」になるのが何年後で、「ベスト」になるのが何年後かを考えなければよい間取りとは言えません。
  完成時は家族にとって「グッド」な家でいいわけです。 間取りを考える時に同居する家族の人生を並べた表(ライフサイクル表)を作成しましょう。子供の誕生、高校・大学への入学、卒業、結婚等、家族の節目ごとに50年くらい先まで家族全員の年齢を一覧表にして、家族にとって一番重要な意味を持つ時期はいつか。ピークをいつ頃に設定するのかが、重要なのです。
 家のデザインは、実は人生のデザインにほかならないのであります。 2009年は明るい年にしたいものです。

■ライフサイクル表の例
※父は78歳まで存命、母は89歳まで存命、子供二人は社会人になり家を出て、
  うち子供一人は結婚して家に帰り二世帯住宅になることを前提に作成。