【第37回】
〜失敗しない家づくりは入念な準備から〜
5つの顔を持った土地の価格

ハウジング・ナビゲーター 亀岡 章
プロフィール

第35回目の家づくり講座の中で、地価が手頃な価格になってきた!!と書きましたが、それを裏付ける記事が3月24日の新聞に掲載されていました。それは、国土交通省が3月23日に発表した2009年1月1日時点の公示地価は全国平均(全用途)で前年比▲3.5%下落し、3年振りに前年を下回ったという内容です。

皆さんは、この公示地価という言葉はどんな意味があるかご存知ですか? 一般に土地には5つの価格があると言われています。特に公示地価は、住宅地・商業地のほか工業地や宅地見込地などの区分があります。一般の土地取引の目安とされています。地価が下がれば土地が買いやすくなる利点があります。

利便性を重視するアクティブ派の方は、2006・2007年に地価を押し上げた外資系不動産ファンドによる投資の減少が大きく、下落率も大きくなっています。また、環境を重視したスローライフ派の方も、将来の値上りを目的とした所有者が、今年の土地税制を活用して、売却をするケースも考えられますので、値ごろ感が出ています。 今年の前半は土地購入の絶好のチャンスといえるのではないでしょうか。

さて、今回のテーマである5つの顔を持った土地の価格は、土地を購入・売却する時や保有している時、相続や贈与する時、いろんな場面であなたの人生の中で顔を変えて登場します。その時の価格があなたの表情を変えるキーポイントとなるでしょう。あなたの顔が笑顔になりますように・・・。

〔A〕 購入・売却する時
1番目の顔
実勢価格 実際に取引する当事者で決める価格。
(売主・買主間で決める価格)
2番目の顔 公示地価価格 国土交通省が全国約2万8000地点の地価を毎年1月1日時点で調査。土地取引の目安とされる。
毎年3月下旬に公表。(地価公示法)
3番目の顔 基準地価価格 都道府県知事が全国約2万4000地点の地価を毎年7月1日時点で調査。公示地価を補完するもの。
毎年9月下旬に公表。(国土利用計画法)
〔B〕 相続や贈与の時
4番目の顔 路線価(ろせんか)
価格
国税庁が全国約38万地点の地価を毎年1月1日時点で調査。相続税や贈与税を課税する際の価格。毎年7月下旬か8月上旬に公表。相続税路線価は、公示価格の8割をめどに設定。
〔C〕 保有(所有)している時
5番目の顔 固定資産税評価額
市町村が固定資産税や不動産取得税・登録免許税などの課税の際に基準となる価格。
3年に一度の基準年度ごとの1月1日時点で調査。公表は3月頃。市町村の固定資産税台帳に記載。固定資産税は公示価格の7割をめどに設定。