【第66回】
〜失敗しない家づくりは入念な準備から〜
地盤で生じるトラブル

ハウジング・ナビゲーター 亀岡 章
プロフィール

 東日本大震災では、海岸付近の津波による被害が多く報道されていましたが、仙台市内の丘陵住宅地にも多く被害をもたらしました。
 昭和30年代後半から50年代にかけて造成された住宅地で、山を削った切り土と谷を埋めた盛り土の境界付近で全壊や半壊被害を受けた住宅が多く見られ、地盤沈下や地割れなどの現象が起きました。

 被害を受けたある男性は、波打つブロック塀を指さしてこう叫んだそうです。
「津波は海だけに限った話じゃない! これは『山津波』なんだ!!」
  仙台市内で「危険」と判定された住宅地は868宅地に上り、危険・要注意宅地がまとまっている丘陵住宅地は市内65ヶ所にも及ぶそうです。

地盤トラブルでは、大きく分けて2種類のタイプがあります。 住宅の寿命・価値を損なう被害 建物に局所的な負担がかかることで基礎など構造上重要な部分が壊れる(不同沈下) 居住性を損なう被害 建物全体が傾いたが基礎などは壊れていない(液状化現象)

「安全・安心」を培うには、建物本体・基礎・地盤それぞれに求める“性能”を
バランスよく考えることが重要です。