【第97回】
〜失敗しない家づくりは入念な準備から〜
52万4,000人!?

ハウジングナビゲーター(住宅建築コーディネーター)
亀岡 章
プロフィール 

皆さん、今回のタイトルの数字は何だか分かりますか?
実は、この数字、特別養護老人ホーム(特養)への入所を希望している「待機者」の平成26年3月までの全国集計です(厚生労働省平成26年3月25日発表)。5年前の平成21年12月集計の約42万1,000人から、約10万人増加した数字です。急速な高齢化の進行で自治体が特養を整備するペースを上回り、待機者が増加しているのです。

国は施設入所介護から在宅介護への移行を促していますが、高齢者が快適に暮らし、介助にも負担が少なくて済む住まいが不足しているのが主な原因と思われます。
平成27年(2015年)から特養への入所基準を原則、要介護3以上に限定する方針を今、国会に提出しており、成立すれば要支援1〜2・要介護1〜2の人は入所できなくなります。人生の終活(しゅうかつ)を自宅で暮らしたくても、住まいがその機能を有していないのが現状です。

住まいの基本は「安全と使いやすさ」であり、この使いやすさの中には「加齢や障害などによっても不都合が生じないこと」も含まれます。
これからマイホームを考えている皆さん、いずれは人生で通る道です。自宅で日常生活動作(排泄・入浴・洗顔・食事・移動)が困難になった時、少ない費用で対応できるように配慮した住まいを実現しましょう。

もうすぐ春です。家族みんなでモデルハウスに行って体験しましょう!

 ◎ 要介護3の状態とは 
8段階ある要介護認定のうち、 非該当(自立)・要支援から数えて6番目の基準。
日常生活の食事や排泄、入浴などに全面的な介護が必要な状態で、歩行や立ち上がりなどの動作がかなり難しいことが多い状態。

〈第一号被保険者・65歳以上の人〉
・支給限度額(月)/26万7,500円
・自己負担額(月)/  2万6,750円
※支給限度額は市区町村によって異なる場合があります。